工事を終えて
最初の出会いは、市の耐震診断でした。数か月後、リフォームをしたいと声をかけて頂き、杉田工務店で工事をさせて頂くことになりました。
とてもお話上手な奥様で、毎回笑いがたえない打合せでした。フルリノベーションということもあり、建物の補強や傾きを見ての工事だったので、
予定より長くお時間を頂戴してしまいましたが、杉をふんだんに使ったとても素敵なお家が完成しました。
これからも末永いお付き合いをよろしくお願い致します。
玄関
施工前
玄関ドアは今回は杉板で造作しています。玄関部分の外壁にも杉板を張っているので一体感がありますね。
軒下天井や破風板は水に強いひのきで仕上げています。
玄関ホールは一面、無垢の杉板仕上げで空間に統一感があります。板の張り方向なども
パソコン上でイメージを確認したりしながらお施主様とお打合せさせていただいています。
ホールにはおしゃな柱をアクセントに立てました。この柱は奈良県の黒滝村にある徳田銘木さんの材木倉庫まで
木を見にいってお施主さんに選んでいただきました。倉庫にはこのような不思議な形の木や無垢の一枚板が多数取り扱われており、
お施主様は悩みつつ楽しんで選ばれていました。床は一階は３㎝の厚みの杉の無垢フローリングを一枚一枚大工さんが張っています。
無垢の木なので、赤味が多いところや白部が多いところもあり、大工さんがバランスをみて考えて張っています。
シューズクロークと玄関はお施主こだわりの洗い出し風の土間になっています。
棚は可動式なので靴はもちろん、レジャー用品や外で使うものを高さを調整して入れることができます。
また、上着などをかけられるようにハンガーパイプを設置していますので花粉などが上着についていても室内に持ち込むのを防ぐことができます。
玄関ホールからリビングへ入る扉は大きめのデザインガラスを入れています。
ガラスにすることで扉の向こうに人がいるのがわかるので、ぶつかってケガをするのを防げます。
ウッドデッキ
施工前
ウッドデッキはひのきでクリア塗装仕上げとしています。
軒は雨どいと合わせると1ｍ60㎝程出と長めに出すことで、ウッドデッキも雨に濡れにくく長持ちします。
和室
8帖の大壁の和室も天井壁全てエスタコウォールというスペインの方のしっくいで仕上げています。
畳のいぐさの良い匂いがします。ドアは杉で造作させていただきました。
和室にはお布団などをしまえる二畳の納戸をつくっています。
トイレ
トイレの壁は漆喰と片方一面を杉板張りにしており、お施主様セレクトの照明とよく合っています。
トイレットペーパー収納も造作しました。１２ロール入りがすべて入る容量で買ってきてすぐに入れられるのが便利です。
LDK
リビングに入ると直径２４㎝の丸太が出迎えてくれます。この柱はリノベーションの際、柱をとった分おうちを支える役割がある大切な柱になります。
キッチン背面にはカップボードを造作しました。杉田工務店では既製品で食器棚カップボードを置く方や造作でさせていただくこともあります。
お施主様のご要望で、上から下までの杉の三枚扉でものを隠せるのでスッキリとしたカップボードになっています。
天板には炊飯器の引き出しをつけており、左端にはゴミ箱スペースと可動棚があり生ゴミをすぐに勝手口から外に出せる動線になっています。
キッチンの腰壁を利用して雑誌や料理本などを置いておけるマガジンラックを造作しました。
キッチンはいろんなメーカーを見ていただいて、今回クリナップのステディアを選ばれました。
クリナップのキッチンはさびにくく耐久性が強いステンレスでお手入れしやすいです。また「シンクの端に落ちたゴミも水を流すと流れる『流レールシンク』など工夫がこらされています。
解体時
テレビを置く予定の後ろの壁は上部を杉で横格子にして、上部まで壁にするより圧迫感がなくすっきりとした印象になります。
壁を利用してインターホンを収められるニッチを付けました。へこませることで人が
通る時も邪魔にならず見た目もすっきりとします。
リビングのテレビを置く壁の裏はファミリークロゼットになっています。高さ変えられる可動棚は奥行きや幅などもお施主様とお打合せさせていただきました。
雨の日は乾燥機で衣服を乾燥させたり、晴れの日はウッドデッキで干して、
乾燥したらそのまま一階のファミリークロゼットに収納でき、洗濯の家事導線が1階で完結するようになっています。
洗面脱衣室
キッチンからすぐ行ける場所に洗面脱衣室があります。お施主様が服を取り出しやすい高さにガス乾燥機の乾太くんが来るように棚を造作しました。
2階
2階へ上がる階段は杉の階段となっており、丈夫な手すりも大工さんの手作りです。
2階の天井は全て杉板張り仕上げで壁はしっくい仕上げとなっています。2階も杉の節ありのフローリングを張っています。
